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7歳なあちゃん矯正症例報告
こんにちは!
広島市佐伯区の歯医者あい歯科・こども矯正歯科クリニック
院長の田中です。
今回は矯正症例報告になります。
昨年12月から矯正を開始された7歳の女の子です。
多くの人は矯正は歯並びの問題だと思っていらっしゃいますが、当院では子ども矯正は「顔成長の問題」だと捉えています。
口呼吸をしているとロングフェイスと言って長い顔になってしまいます。
このことは海外の論文でも書かれておりますが、本当に「長い」かというとそんなこともなくて、大切なのは「クロックワイズローテーション」により上下の顎が後方回転成長した結果、下顎が急傾斜になっている様子が長い成長というふうに表現されているといったところだと思います。
そしてこのことが咽頭の狭い状況に繋がり、結果的に睡眠を悪くしてしまうのです。
つまり、正しい成長は「垂直的」より「水平的」に前方向へ起こっていかなければならないということを今回の女の子の症例で感じていただけたら幸いです。
では、なあちゃんのお顔の変化をご紹介します。
横顔をアップにすると
いかがですか?顔の中央部あたりが前に出てきているのがわかりますか?もちろん上下の顎が両方とも前に出てきています。反対咬合なのに下顎が出たら大変なんて無粋なことは考える必要はありません。
口呼吸していたら上下共に顎の前方成長は不足しています。
上顎前突や下顎前突なんて不足した両顎の相対的な位置関係に過ぎません!
大切なのは咽頭からの距離をしっかり稼げるように上下の顎がともに前に出ていくことです。
最後に上顎が前に出た位置関係になるためには舌の位置が鍵を握ることになります。
ここでこの写真を倍率をおよそ合わせた上で耳珠で合わせてみましょう。前方に出た感じがよくわかると思います。
ちなみに歯並びは
こんな感じで、元々反対咬合だったものが、もう少しで正常咬合になりそうなところまで改善してきています。
ここまでやっているのは、マイオブレイスを噛んで、鼻呼吸しているだけです。
こういう変化が起こせるのはMRC矯正が歯並びより顔の成長にフォーカスしているからだと思います。
彼女の顔はまだまだ変化していきますので、歯並びにはまだまだアプローチはしません!
可能な限り自然成長を起こすことが大切です。
自然成長が起こっているのに不自然に歯並びを造ってしまうと、顔の成長はそこでストップしてしまうと考えた方が良いかと思います。
ここで皆さんにお伝えしたいのは、マイオブレイスは顔の成長を自然成長に近づけるための装置だということです。
つまり遺伝子で決められた顔の成長に近づかせているだけのことだということです。
もっと言い方を変えるなら、口呼吸で間違えた筋肉の使い方をしていることで顔の自然成長が抑え込まれているものを解放してあげることに大きな意味があるということです。
こういう変化は歯並びにフォーカスしていたら絶対に起こせないことだと思います。
なあちゃん、お母さん、いつもご協力ありがとうございます。
マイオブレイスってすごいでしょう?
なあちゃんの呼吸や睡眠は当然ながら改善してきているはずです。
でもまだまだ反対咬合だし、先は長いですよ。。。
今後は姿勢の問題にも取り組みます。
これからもしっかり応援するから一緒に頑張りましょうね。
皆さんも、お子さんの成長や歯並びでお悩みの時はぜひご相談くださいね。
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医療法人爽風会あい歯科・こども矯正歯科クリニック
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院長 田中宏尚
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