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口呼吸と歯並びと無呼吸

こんにちは！

広島市佐伯区の歯医者　あい歯科・こども矯正歯科クリニック

院長の田中です。

本日（5月18日）は私は保田矯正塾に参加するために不在です。クリニックは残った吉田先生が診療してくれていますので、診療中です。

ちなみにお子さんや成人のインビザラインのフォローのためにこの保田矯正塾でワイヤー矯正も学び続けています。

今回は6月25日に佐伯区の「おやこっこ佐伯」というイベントでお話しする内容を軽くご紹介いたします。

「口呼吸と歯並びと無呼吸の意外な関係」というタイトルですが、このままだと難しいのですが、できるだけ子供さんにもわかりやすいように私が図形を組み合わせて作った少し奇妙なキャラクターを登場させています

今回の内容を理解するにあたり絶対に抑えておかなければいけない知識は

「鼻呼吸は舌が口蓋（上顎）にくっついている。口呼吸は舌が口蓋（上顎）にくっついていない」

さあこのブログで新しい目を養ってください！

この画像を見てください！

このスライドに口呼吸と鼻呼吸の人の大きな違いが表現されています。

何が違いますか？

そう、「奥行き」が違いますよ

なぜなら・・・・

顔というのは舌に影響された分だけ「前方向」に出ていくようになっているからです。

骨は筋肉によって形作られますよ。

だから鼻呼吸なら上顎は舌の成長にともなって前に出ていきます！

これがそもそも正しい顔の成長です。

ちょっと中も見てみましょう！

顔の成長が足りなくて「奥行き」が小さいと口や鼻腔の奥行きや咽頭も当然狭くなります。

これが大問題！

例えばこんな口呼吸で奥行きの小さい顔の人が寝てみると、口より大きくなった舌や軟口蓋が脱力して喉の奥に落ちてくると喉が塞がってしまいますね。。。

これが無呼吸や上気道抵抗症候群の原因となり、当然ながらイビキをかいてしまいます。。。

よく「鼻詰まりがあるからイビキをかいている」と主張する人がいますが、イビキはこの絵の丸印の箇所の閉塞部分で粘膜がプルプル震えて音を出していますので、鼻詰まりとは関係はありません。

子供さんがイビキをかいていたら、とにかく不安になりましょう！

絶対に熟睡できていません！

なぜなら抵抗のある状態での呼吸が続きますので、交感神経刺激が起こりますので睡眠深度が深くなる前に覚醒することを繰り返す「浅睡眠」を繰り返すことになりますので。。。

ここまで読んできたら口呼吸では顔の奥行きが足らなくなって、咽頭が塞がりやすくなることがわかりましたね。

では歯並びはどう関係してくるのでしょうか？

歯並びが悪くなるのは歯並びスペースが小さいから並ばなくなる場合が多いのだと思いますが、この「歯が並ぶスペース」は奥行きに関しては顎が前方向に転位成長することで奥のスペースに骨が添加されて作られます。

やはり口呼吸していて顔が十分に前方向に成長しなければ奥に歯が並ぶスペースが作られないのです。

最近では第２大臼歯が埋まったまま生えてこない子供さんが増えました。

きっとここまで読み進めてきた人ならば、顔が前に出ていってないからだとわかるに違いありませんね。

歯並びスペースが小さくなる原因はもう一つあります。

これは左右的な狭さです。この場合は前歯がガタガタになってきます。

これは頬筋というホッペタの筋肉の成せる業です。

口呼吸で舌が下がった方が飲み込みをする時、本来なら舌を上に上げるだけで飲み込みを完了すべきなのに頬の筋肉を緊張させて飲み込みを完了するようになり、頬筋が強くなり左右から歯列を圧迫します。その結果、左右の臼歯が内側に力を受けてしまい左右的に狭い歯並びになりますので前歯は歯列からはみ出してしまうので、ガタガタになってしまいます。

いかがですか？顔の成長と歯並びと無呼吸が絶妙にリンクしていることがイメージできましたか？

そして中心にあるのは「口呼吸」なのです。

やはり口呼吸は怖いのです。

このブログを読んでお子さんのことが不安に感じられたら、是非ご相談ください。

6歳から8歳くらいが一番改善しやすい年齢だと思います。

そして残念がら年齢が上がれば上がるほど限界が増えていきます。

このブログを読まれた方は6月25日のイベントで私の講演を聞きにこられなくても良いと思いますが、理解不足だと思う人は是非ともいらしてください。可能な限り質問には答えるつもりです。

そういえば今日の保田矯正塾で良い話を聞きました。

「舌が下がれば喉が塞がるのは舌が咽頭の前壁を構成しているからだよ」

当たり前ですが、なんとなくイメージできていなかった解剖がスパンと頭にインプットされた瞬間でした。

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