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うずらの卵の誤嚥訴訟問題について
こんにちは!
広島市佐伯区の歯医者
あい歯科・こども矯正歯科クリニック
院長の田中です
先日ネットのニュースでうずらの卵の誤嚥死亡事故でお父さんが市を訴えたと言うニュースがありましたが、そこのコメント欄には「噛み方を教えない親が悪い」とかいう心無いコメントが散見されました
こういう給食などでの誤嚥の問題は毎年のように起こっており、これを噛み方を教えてないと断罪してしまうのは少々問題があるように思います。むしろ新生児から離乳食までの発達過程における社会に蔓延する「何か」が子供達の咀嚼・嚥下機能に大きな影響を与えていると考えるべきであり、そんなコメントをされる人も適切な指導はできていない、いや知らないと言うのが本当のところではないでしょうか?
ここで一つ論文をご紹介します
どうやら子供が噛まない問題は昭和50年頃から出てきた問題のようで、保育園での保育の妨げになると言うのが始まりであったようです
この論文では離乳期を大きく以下の3期に分けています
①口唇食べ期 ②舌食べ期 ③歯ぐき食べ期
二木先生が都心の病院にて調査したところ①口唇食べは生後6ヶ月くらいで上達し②の舌食べは7ヶ月頃に可能になるらしいのですが、③の歯ぐき食べは1歳児ではわずか20%くらいしかできなかったようで2歳になり80%のお子さんが可能になったそうです
どうやら③の「歯ぐき食べ期」の成熟は意外と遅いと言うことに気づかなければならないようですね
つまりこの頃(1991年)から子供の発達の進み方に比べて離乳食を硬くするスピードが早すぎていることになります
しかも離乳食を硬くするスピードの速いA病院とそれよりもゆっくりなB病院の比較では、離乳食を固形食に移行するスピードが速いA病院の子供の方が歯ぐき食べの発達に遅れが出たらしいのです
つまりどんどん離乳を進めれば進めるほど咀嚼の発達に遅れが出ると言う皮肉な結果になったと言うのです
そして咀嚼機能に比べて嚥下機能はトレーニングで早く習得できるらしく、咀嚼できない子供たちは「丸飲み」を習得する傾向になるというオチまでついていました(ただし、ここでマスターした嚥下はおそらく代償性の異常嚥下だと思われますので、ほぼ間違いなく歯並びに問題が出るはずです)
二木先生の考えでは咀嚼機能が最もマスターできるのは18ヶ月〜24ヶ月らしく、そこを超えて下手な咀嚼習慣が身についてしまうと生涯消えない咀嚼パターンになってしまうらしいです
ちなみにこの論文は1991年のもので、現代はさらにスピードアップしていますのでタイトルのような誤嚥を起こすお子さんが増えてくるのは避けられない社会環境になってしまっていると考えるべきでしょう
当院は3歳まではパンや肉の塊は食べないよう指導しています
これらは食塊を「ごっくん」と飲み込むものです
グルテンは噛むほどに固まる性質を持ち、塊肉は体幹が無いから噛みきれません
2歳で乳歯列が完成し咀嚼の基本が出来上がり、3歳までに咽頭を広げて体幹を身につける!
そのためには舌がフル稼働するような食べ物を食べているしかなく、すなわちそれは米・魚なのです
ちなみに咀嚼に関係する体感はハイハイで肩支持を作り、あとは舌を左右に動かしながら食べていると頚椎周りの体幹が育ちます
そういうビジョンでゆっくり大きく育てたら誤嚥リスクは減るでしょうし、歯並びも悪くなる可能性が低くなります
この事故で命を落とされたお子さまに
謹んで哀悼の意を表します
今後このような不幸な事故がなくなるような世の中になれば良いですね
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