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子どもの不正咬合を見つけたら気づくべきこと、のお話
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子どもの不正咬合を見つけたら気づくべきこと、のお話

こんにちは!

広島市佐伯区の歯医者あい歯科・こども矯正歯科クリニック

院長の田中です。

今回はお子さんの歯並びを見て、親が気づくべきことをお話しします。

私はいつも歯並びは不調のサインだと申し上げています。

歯が並ばないのは並ぶスペースが足りないことが原因だと誰もが理解していると思いますが、「並ぶスペースの不足」は①左右的なものと②前後的なものに分けられます。

①の左右的な狭さは頬筋と言う頬の筋肉の緊張(成長)が引き起こします。これは嚥下時(飲み込みの時)に口の筋肉を使ってしまっていることが原因です。そしてこのような方では舌が上顎に接触できない状態に陥ってしまっています。つまり、「口呼吸」です。

②の前後的な大きさの不足はお顔の正常成長が不足していることを意味します。お顔の正常成長は前下方へ顔が立体的に成長することです。こうやって顔が前方向へ出ていく時、上顎の歯並びの一番後ろの歯の奥側に骨が足されていきます。これが前後的な奥行きある歯並びスペースを作ります。

このどちらにも共通するのは「口呼吸」です。

口呼吸が慢性的に身につくと、舌などの正常機能を利用することなく間違えた筋肉の機能を使って飲み込みや咀嚼などの生きていくための機能を起こそうとするようになり、それが身につきます。

このような「口呼吸による歯並びスペースの不足」はもっと怖い結果を子どもたちにもたらします。

これが睡眠障害です。

ギルミノー先生らの論文やほとんどすべての海外の論文では「口呼吸により顔面成長に異常が出る」ことが明記されています。

具体的には下顎の急傾斜や高口蓋や狭口蓋、凸型の横顔(下顎の後退)などです。以前のブログにも書いております。

この顔立ちが意味するのは「顔の前方成長の不足」です。

こうなると奥行きの少ない顔立ちになるため、咽頭が広がらず狭い状態になってしまいます。

(昭和大学歯科病院HPより)

これはネットから借りてきた成人の無呼吸症の人のレントゲンですが、歯並びに問題があり、矯正相談に来られたお子さんのほとんどはこのような状態に陥っています。

例えば上のような状態では歯並びの前後的な奥行きが小さくなるのは当たり前でしょう?

と同時に問題なのは、狭い口腔と狭い咽頭の中にあっても大きく成長する「舌」の存在です。

眠る時、老若男女隔たりなく筋肉が緩みます。

緩んだ舌や軟口蓋は容赦無く狭い咽頭を塞いでしまいますね。

これが「いびき」であり、これが進めば「無呼吸症」に格上げされてしまいます。

このように呼吸抵抗がある状態では交感神経が発動しますので、眠ることはできません!

うちの子、いびきかいてるけど朝までグッスリ寝てますよ〜なんて言ってるお母さんのお顔が目に浮かびそうですが、問題は睡眠深度です!

抵抗性の「努力呼吸」をしていると「浅睡眠」で止まってしまいます。

以前のブログにアップしましたが、「深い睡眠」に到達して初めて十分な量の「成長ホルモン」が分泌されるのです。

つまり眠れていない子は「成長が遅くなります」これも以前のブログの中で論文ベースで書いておりますので参照してください!

「歯がなかなか生えない」と言う相談も受けますが、おそらくここが原因です。

となれば、「歯並びガタガタ」とか「出っ歯」とか「反対咬合」という「不正咬合」を見つけたら、そこまでリンクさせてあげてください。

成長を見極めることはとても難しいですが、とにかく「顔成長」に詳しい歯科医師を探し出してください。

決して歯並び改善だけでことを済まそうなんてやめてくださいね!

子どもたちが健康に成長していけますように!

何かございましたらご相談ください。

以下よりご予約ください!

https://clinics-app.com/dental/29cb795d-48fb-47ba-a35d-87042cdcbffc

医療法人爽風会

あい歯科・こども矯正歯科クリニック

広島県広島市佐伯区五日市5丁目6−26

ゆめタウン五日市店別館2階

院長 田中宏尚

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