- 歯並びだけじゃない、小児マウスピース矯正の良いところ - 

子供には、笑顔がステキな大人になって欲しいですよね。 

近年、食生活の変化などから顎が小さくなり、それによって歯並びが悪い子供が増えて来ているように感じます。 

約９割の歯科医師が、そのように感じるとの調査結果もあるほどです。 

歯並びが悪いと、見た目の印象はもちろんですが、何より虫歯や歯周病になりやすくなります。 

その上、運動能力にも差が出るようになると言われています。 

力を出す際、歯をくいしばりますからね。 

かみ合わせが悪いと、それだけ力が出ないと言うコトです。 

昨今、小さいお子さんに見られる“偏頭痛”も、歯並びが１要因とされています。 

歯並びが悪いと… 

・口呼吸になる 

・いびきの原因になる 

・食べ物をしっかりと噛むコトができない 

・アレルギーになりやすくなる 

・顔がゆがむ 

・頭痛や偏頭痛、肩こりなどの原因になる 

これらは、歯並びが悪いから起こるというだけでなく、これらが原因で歯並びが悪くなるという逆のパターンもあるのです。 

例えば口呼吸ですが、口で呼吸をすると舌が下がります。 

口が開いているので、下顎が下へ下へと成長してしまうのです。 

そのため、顎の状態が不安定になり、歯並びの悪さへと繋がって行きます。 

その上、カビやダニ、ウィルスなどの病原菌などが直接、喉の粘膜から体に取り込まれてしまいます。 

何ひとつ、良いコトはありません。 

そして、歯並びは自然には治りません。 

悪くなってから治すのではなく、悪くなる前に治しましょう。 

・鼻が詰まりやすい 

・口をぽかんと開けているコトが多い（口呼吸） 

・口が臭う 

・いびきをよくかく 

・喉が腫れたり、風邪をひきやすい 

・食べ物を噛んだり、飲み込むのが苦手 

・舌や指で、歯で押すクセがある 

・指しゃぶりをする 

・歯ぎしりをする 

このような症状があれば、ご相談ください。 

早期発見・早期治療。 

最も良いタイミングで治療を開始しましょう。 

小児矯正は、単に“歯並び”などの見た目を良くするためだけではありません。 

口周りや顎を健康的に発達させ、それにより免疫力が向上、虫歯にもなりにくい歯へと改善させます。 

キレイな顎周りになるコトで、横顔も美しくなるコトでしょう。 

そのための矯正治療として、 

・マウスピース矯正 

・ワイヤー（ブラケット）矯正 

があります。 

それぞれのメリット、デメリットを紹介します。 

→メリット 

マウスピース矯正 

・器具が目立ちにくい 

・取り外しが可能 

・衛生的 

・不快感や痛みが少ない 

・費用の幅が広い 

・通院のペースが長い 

ワイヤー（ブラケット）矯正 

・ほとんどの歯並びに対応できる 

・歯の並びに細かい調整ができる 

→デメリット 

マウスピース矯正 

・１日２０時間以上の装着が必要 

・紛失や破損の可能性がある 

・付けたまま飲食はできない 

ワイヤー（ブラケット）矯正 

・目立つ 

・食べ物が詰まりやすい 

・キャラメルやガムは、食べられない 

・慣れるまで、不快感がある 

・約１ヶ月に１回の通院が必要 

などが挙げられます。 

子供が小さいうちに治療を開始する最大のメリットは、 

「成長を利用できる」 

コトです。 

矯正治療は、子供と大人では、全く異なります。 

子供の成長を利用するコトで歪みを抑制、歯並びと顎周りを美しくします。 

歯を抜く可能性も減ります。 

逆に完成された大人の顎になってしまうと、抜歯や顎の骨を調整する必要が出て来るのです。 

それにより、矯正期間が長くなり、費用も高くなってしまいます。 

どの段階でも治療は開始できます。 

気になった時点で、ご相談ください。 

・０歳〜２歳 

歯並びは、母乳の飲み方や授乳の姿勢、常に添い寝授乳を続けていると歯並びに影響を与えるコトがあります。 

首が座る３か月以降は、縦抱っこするのが理想です。 

あくまでも、歯科的にオススメと言うコトです。 

他の姿勢が悪いわけではありません。 

・３歳～５歳 

インファントという取り外しできるマウスピース型の装置を１日２回１０分～２０分装着します。 

顎の筋肉を使い正しく噛み、鼻呼吸の訓練をするコトで、正しい嚥下法と舌の位置を記憶させるのです。 

顎の成長を促すので、歯並びが悪くなる原因を取り除きます。 

・６歳～９歳 

ＭＲＣトレーナーという取り外し式の装置を使用します。 

舌・口・呼吸を使い、口の筋肉のバランスを整えるトレーニングをおこないます。 

トレーニングは難しくはありません。 

お父さんお母さんと一緒にトレーニングすると、良いですね。 

楽しんで取り組みましょう。